「クククッ……」
顔を伏せレオン達の会話を聞いていたライアは肩を震わせ笑い出す。
その姿に眉を潜めるコウガ達は武器を手に警戒する。
「フフッ……必要ないよ…そんな心配……」
顔を上げ、乱れた髪をかきあげる彼は口の端を吊り上げ嫌味に笑う。
「だって君達は、僕に触れる事さえ出来ず、今すぐ此処で死ぬのだから!」
意気揚々と声高に言うと、一瞬にして彼の姿は其処から消えた。
そして現れたのはシェイラの後ろ。
ニッと笑うライアは手にするサバイバルナイフを素早く振り上げる。
「!?」
「シェイラ!」
驚くシェイラは振り返る隙もなく、駆け寄るジークは間に合わない。

