「大丈夫ですか?」
「…あぁ……」
身を起こすコウガの傍に屈むシェイラ。
何処か悲しそうな瞳の彼を心配そうに見つめると、深い傷口に手を添え治癒をする。
「それにしても、やりにくいな……」
「相手が女って言うのがな……」
弾を込めるレグルの言葉に賛同するレオン。
立ち上がりライアへと目を向ける彼は強打した腕を大きく回す。
「1人相手に大勢でと言うのは気が引けますが、こればかりは仕方ありませんね」
「フンッ…怖じ気づきでもしたのか……?」
深く息を吐くジークはライアを見据え刀を構え、強気のクレアは男3人の頼りない言葉に鼻で笑って見せた。

