Blood Tear



 「話と言うのは一体、どのようなお話でしょう?」


立ち上がり悩むスティングに声をかけるのはシェイラ。


レグルの構える銃を下げ、ジークの肩に手を置き剣を仕舞うよう促した。




 「シェイラお前、何言ってやがる!?」


今にもつかみかかりそうな勢いのレオン。

そんな彼をレグルは押さえ何とか制する。




 「私には、彼が嘘を吐いているようには見えません。それに彼はコウガさんの居場所を知っています。コウガさんの無事を確認する為にも、彼の話を聞くべきだとは思いませんか、レオンさん?」


 「っ……」


臆する事なく言うシェイラのもっともな意見に言葉を失ったレオンは悔しそうに唇を噛む。




 「話が分かる方が居てくれて良かった。助かるよ」


 「言っておくが、お前を完全に信じた訳じゃないからな!少しでも変な真似してみろ?その喉掻っ切ってや――」


 「あぁ失礼。手が滑ってしまいました」


大声をあげ興奮気味のレオン。

彼の言葉は途中で遮られてしまう。



顔を歪めた彼の瞳に映るのは、ヘラヘラと笑いながら謝るジークの姿。


彼は鞘に納めた刀でレオンの後頭部を殴打していたのだ。



故意か過失か。

それは彼の表情を見れば分かる事だった。