東の空に朝陽が姿を現し、静寂な時の流れるこの町全てを暖かく包み込む。 青空を優雅に羽ばたく小鳥達。 その内の数羽の小鳥は、ある宿の窓辺にて羽を休める。 「…ってて……」 派手な音に次いで掠れた声の響く部屋。 顔を歪めながら額をさするレオンはベッドから転げ落ち目を覚ます。 「…ハァ……」 胡座をかき頭をかく彼は大欠伸をしながら伸びをする。 寝ぼけているのか辺りを見回すと、半開きの目を擦りながら部屋を出た。 廊下に出たレオンは隣の部屋から仲間の気配を感じ、ノックもなしに扉を開く。