雲の隙間から日差しが零れ、煌めく星々は姿を消した。


暗かった空は明るく染まり、夜明けの訪れに小鳥達が羽ばたき出す。




翌朝早朝、1人静かな町並みを歩くのはコウガ・シェイング。


何処か浮かぬ顔の彼は、故郷の変化に気づきもしない。



早朝と言えど、あまりにも静かすぎる町中。


誰一人として出会す者は居らず、家屋もどこか廃れている。



人が住んでいるのか疑問に思う程の様子なのに、今の彼は周りが見えておらず、普段の彼なら気づく事すらも全く気づきもしなかった。