状態を整えきれていない男性は避けるのは不可能。 陽の光を浴び煌めく矢の先を睨み顔を歪めるが、彼の表情は驚きへと変わる。 矢が男性を捕らえる寸前で目の前に立ちはだかったある人物。 その人物は鋭い剣を一振り。 いともたやすく矢を払いのけた。 「……チッ……」 矢を弾いた人物は、澄んだスカイブルーの瞳に前方の敵をしっかりと捉える。 弓を構える人物は鋭い剣先を目に舌打ちすると逃げるよ うにその姿を消した。