私は目を覚ました。


「かりんちゃん?」


母が私に話しかける。


私は横に置いてあったオモチャに手をのばした。
だって大好きなオモチャが見えたから。


「かりんちゃんがオモチャで遊んでる〜」


母は泣くほど嬉しかったみたい。
私がもう、完全に麻痺して動かなくなったんじゃないかと、心配していたからね。