車椅子から見える愛


説明は簡単にしてしまったけど、やるのは簡単ではないのよ。


とにかく毎日3人の人間の手がいるんだから。あと一人足りない状態。


夜は父が帰ってから2回くらいはできる。
昼間協力してくれる人を探さなければならなかったの。


アメリカの母親の手記には、毎日入れ替わりにボランティアさんが来てくれていた。


アメリカはすごい。
こういう時に助けてくれる人はすぐに集まる。
日本ではなかなかそうはいかない。
個人がボランティアを募集しても、集まるわけがないのだから。


親戚に頼んでも断られるくらいなのだから。
なんの利益もなく手助けしてくれるような他人はいない。


だからといってすぐに諦めるような母ではない。
新聞の募集欄で募集をしたりしたのよ。