かりんを施設に入所させること。
かりんと一緒に暮らせなくなること。

そんなことは嫌だと、ずっとずっと思ってきた。

わたしが死ぬまで、かりんのことはわたしが面倒をみる!

でも、それはいつまで?

突然みれなくなることが起きたらどうする?

かりんが小さいうちは、特別考えたこともなかったことが、かりんが大きくなって、わたしも年を取るうちに、不安や心配も大きくなっていった。

いつかはちゃんと考えなくてはならない。

でも、まだいいのではないか。

もう少しもう少し、まだ大丈夫、そうやって考えることも、行動に移すこともしないまま時は過ぎていった。