私は次の日に、長いクッションをお店で探して買った。


そして、1/15に施設へ行き、部屋の周りにクッションを置いた。
でもこれで万全ということはない。


夜中はよく寝ているし、あまり動き回ることはないのだけど、たまたま起きた時に事故は起こる。


その後何度か施設に行ったが、大丈夫のようなので少し安心していた。


でも、2/12に職員さんへの日頃のお礼として、チョコレートをたくさん持って行った。


その3日後の2/15に看護師から電話があった。
「報告があるんですけど」
ドキリ。


何かあればすぐに報告してください、と言ったので、また何かあったのだと思った。
最悪大怪我か、死んだなどの報告も脳裏をかすめる。


「また目のところが腫れたんです」


はぁぁ?


「ダンボールのところが少し隙間があって、夜中に起きた時にそこから出てしまったみたいです」


かりんは何処へ行きたいのか……。


ダンボール囲いの隙間はなくしたということだが、どうして同じことが続くのだろうか。


クッションも、もっと動かないように考えないといけないと思った。


その日の夜中。
私は布団の中で泣いた。


どうして、かりんにこんなかわいそうなことが起こるのだろう。
どうして、人間扱いしてくれないのだろう。


悔しくて、悲しくて、自分がかりんを守れなくて情けなくてどうしようもなかった。


かりんが幸せに生きていく場所。
この世にはないのだろうか……。