車椅子から見える愛


家に戻ってからも、私は笑わなかった。


「ほんとに笑ったの?」


「絶対笑ったんだって!」


母とおばあちゃんは喧嘩になりそうなくらいだったわ。
私も笑ってあげたかったけど、面白いと思わなきゃ笑えないしね〜。



そんなある日のこと。


おばあちゃんが、私に自分の頭に巻いたカーラーを、触らせていたときのことなんだけどね。


「ケラケラケラケラ」


「笑った!可愛い!めちゃくちゃ可愛い!」


母もしっかりと見たし聞いていた。


「ほらね〜嘘じゃないでしょ」


おばあちゃんは、何回か同じことを繰り返し私の手を自分の頭に触らせたの。


「ケラケラケラケラ」


あはは面白い。
自分でも何がこんなにおかしいのかわからないんだけど、おばあちゃんのカーラーを巻いた頭がおかしくておかしくて。さすがに4回目には笑わなかったけどね。


「なんて可愛い笑い方と、この笑顔!いったい誰よ、笑わない病気とか言った人は!しかもちゃんと面白いということもわかってる感じ!知能も高いかも」


出ました。
母の親バカの性格。


でも、あの時の母は一番幸せそうだったな〜。