車椅子から見える愛


その年も台風がやってきた。
うちの家は当時築40年近くなる。
屋根瓦も古く、雨が降ると雨漏りもしていたのだ。


大型台風なとが来ると、家も倒壊するのではないか、という恐怖もあった。


雨漏りが、もう滝のように流れ込んできたときに、もうこの家には住めないと思い、引越しを考えた。


かりんが学校へ行ってる間に、不動産へ行き、かりんが住める家を探す。


お金はない。
なるべく安い賃貸の一軒家を探してもらう。


最初に紹介された家は、隣は大家さんで元警察官なので安心ですよ、と言われた。



かりんが住んでも大丈夫のようだったの
で、そこを貸して欲しいと言うと、後日元警察官の大家さんが、障がい者はうるさくて周りに迷惑をかけるからダメだと言っていると言われた。


人間ではないと思ったが、そんな人のいる家を借りずに済んで良かったと思い、他を探してもらう。