車椅子から見える愛


まだ裁判は終わっていない。
もう本当に一人でやらなくてはならないのだ。


凉太の無念を少しでも晴らしたい。
凉太が死んでしまって、何をしても凉太が戻ってくることはないが、何もしないということはできない。


凉太のために出来ること。
少しでもあるならそれを全部やるのが、親として当然のことなのだ。


凉太についての詳しいことは「凉太の命を返して欲しい!」に書くことにする。


かりんは高校2年生になった。
修学旅行もある。


この学校に決めるときに修学旅行は沖縄だと知り、保護者も同行することが出来るので、かりんと一緒に見る沖縄の綺麗な海を楽しみにしていた。


でも、私の体は悲鳴をあげていた。
とても同行するのは無理だし、かりんを一人で行かせることも無理だと判断し、修学旅行には行かないことに決めた。


そして、私たちをまた苦しめる出来事が起きる。