車椅子から見える愛


ほんとに6歳くらいまでは、いろんなところへ出かけた。


かりんにいろんなものを見せたい気持ちが一番だったが、私や私の母もかなりストレスが溜まっていたので、その解消のためにもなったと思う。


毎日毎日24時間でかりんをみている私と、そのために家のことは何もできないので、それを全部やってくれている母、ストレスは溜まる一方であった。


赤ちゃんをずーっと育てている。
それも夜中の2時まで泣いて寝ない赤ちゃんを。そんな感じだった。


出かけるのも大変だし、常にかりんの世話をしながらなので、逆に大変だったような気もするが、それでも母だけでも少しは楽しんでくれたらという思いもあったのだ。


かりんと母の喜ぶ場所。
これを考えるのが私の仕事だと思った。


これを読んで私のことを優しいなどと思わないで欲しい。
かりんはほんとに可愛いけれど、その子育てはやはりとても大変だったのだから、母には苦労をさせた。


そのせいで膠原病が発症したのかもしれないと思うと、私は親不孝の代表ということになる。