車椅子から見える愛


涼太は嫌がることなく学校には行くようになったわ。ワンパクぶりも戻り、友達を泣かせたりしているし。


ちょっと元気になり過ぎ。適当というのがないのもまた子供の難しいところなのかな。あはは。


涼太のことばかり言ってるけど、私も中学3年生だ。この学校もあと1年で卒業。


卒業後はどうなるのか?このときは母もまだハッキリとは決めていなかったみたいなんだけどね。


涼太の家庭訪問の日が来た。もちろん私の家庭訪問も毎年ある。担任が来ると必ず先生はこう言うの。


「私たちに何か要望などはありませんか?」


「特にありません」


母は必ずそう答えるわ。


でも、その後に母はたくさん要望を出すのだけれど。あはは。


「だって、先生が変なことするから、それはしないでくださいとか、こうして下さいとか後からいうことになるんだもんね〜かりんちゃん」


そうだよね〜。お母さん。