車椅子から見える愛


さて、そうこうしているうちにもうすぐ3学期も終わりにきていた。


いったい涼太はどうなるのだろうか、母は気がきではない様子だったわ。学校側からもまだなんにも報告がないの。


とうとう3学期も終わってしまった。


「まだ決まらないんですか?放ったらかしですか?」


「いえ、もう決まってはいるのですが、新学期が始まるまでは学校外の人に話すことができないのです」


母はどうせ担任は持ち上がりだろうし、新学期まで待って、それから転校させるしかないと諦めるしかなかったみたいだよ。悔しいけれど……。