車椅子から見える愛


「わかりました。ちょっと担任を呼びますので」


しばらくして担任がきたみたい。


教頭がまたかばう前に母が先に話し出したの。


「先生。プールの授業のときに、うちの子を無理矢理水の中に顔をつけたのは本当ですか?」


「はい。確かにそれはしましたけど?」


「それからなおさらうちの子はプールを嫌がるようになったとは感じませんでしたか?」


「それが原因かどうかはわかりません」


「だいたい何故無理矢理そんなことをするんですか!それだけじゃありません。先生はいうことを聞かない生徒をホウキで叩いているのは本当ですか?」


「軽く叩くことはあります」


「それを見てるだけでも恐怖を感じて、うちの子は先生が担任の教室に行けなくなったんです!どう思いますか?」


「申し訳ないと思います」


「先生。もう戻っていいですよ」


教頭が勝手に担任を帰してしまったんだよ〜。


「とにかく!あの先生のせいで涼太は教室に行けなくなりました。2年生で担任が代わらないなら、転校させます」


「お母さんのおっしゃることはよくわかりました。なるべく涼太くんが学校に来れる環境を考えたいと思いますので、しばらく時間をください」


「いつまで待てばいいんですか?転校するなら早く考えないといけませんが」


「2年生になる前には必ず考えてきめたことを報告しますので」


「よろしくお願いします」