車椅子から見える愛


「かりんちゃん、かりんちゃ〜ん」


涼太は私のことをそう呼ぶようになったの。
お姉ちゃんではなかったわ。
私のことは自分より小さいと思ってるのか、みんながそう呼ぶからなのか……。


お姉ちゃんと呼びなさい。
なんてことは母も言わなかったからね。


なんでもいい。
元気に動き回る涼太を見るのが楽しいもの。