車椅子から見える愛


私は大部屋から、またあの畳の個室に移ったよ。


その方が母も楽だものね。大部屋では母はソファーベッドの半分くらいのベッド(昼間はそれを椅子にしているもの)で寝なくてはいけないの。


畳の病室では、私の布団と母の布団が並べて敷ける。
母も私も安心なのよ。
ベッドは置いてないわ。



畳の病室に移ってから、食事をするときに背中に薄いマットなどを置いて、少し斜めにすること、でたくさん食べられるようになったの。




眠るときは普段、実は私はうつぶせ寝な
んだよ。
そうしないと、何度も夜中に起きてしまうから。
身体がビクッとなってしまうの。



それが手術をしてから仰向けで寝なければいけないから、私も母もほとんど寝ていない状態だったの。



母は横で私の手を握り、身体がビクッとならないようにしてくれていたので、仰
向けでも眠れるようになったわ。


両手を握っていないとビクッとなるので、母は熟睡はしてないだろうけどね。