~千煌side~
「嫉妬……ね」
「嫉妬?“傲岸不遜”な龍矢が?」
嘘だぁーって無邪気に笑う美珠ちゃん。
その笑顔に私が揺れてるのなんて、まるで解っていなさそう。
ほんとはね、もうオカマをやめても良いかなって思ってるのよ。
世間の風当たり悪いし、何より大好きな龍には足蹴にしかしないし。
でもね、貴女がそうやって笑っていてくれるのならオカマも……悪くないわ。
「煌姫ちゃん?」
「ごめんなさい、何かしら?」
取り敢えず、傲岸不遜で悪魔のような天使のような、そんな主の機嫌を直さなきゃね。
「ねぇ、美珠ちゃん。貴女、龍に抱かれた?」
純粋な美珠ちゃんには“爆弾”、だったかしらね?
