「それでー?デートとか行ったの?」


「まだよ。てか煌姫ちゃんとはよくいろんなところ行ったわね」


「そうそう。私のほうが先輩だからよく待たされたっけ」


「煌姫ちゃんの格ゲーに付き合わされた記憶は新しいわ」



そうそう、昔はお金も無かったからゲーセンでデートだったっけ。


クレーンゲームが得意だった煌姫ちゃんがたくさん取ってくれて、そんなデートで満足だった。



お互いの誕生日には少し背伸びして。


おしゃれなイタリアンレストランに行ったり。


2年前の話なのに、わりと鮮明に思い出せて。



途中から煌姫ちゃんはオカマだったからセックスもなかった。


正直、オカマな煌姫ちゃんに期待したこともあったけど、所詮オカマはオカマで。



結局清いお付き合いのまま別れたんだ。


未練がなかったわけではないけど、負けた気がしたの。