~最side~
やっと見つけた龍矢の若さんは、女連れだった。
特別美人でも、特別可愛くもない、普通の女。
平凡で、今までの若の女とは真逆の印象の女。
なのにどこか俺を惹きつける。
若の隣を申し訳程度に占領し、決して傲らない。
ほら、今も不安そうに若を見上げて。
無自覚に潤んだ瞳に、若を溺れさせる。
『ちょ、何するの?!』
『俺も楽しかった、ありがと』
あ、若、笑顔だ。
あんないい笑顔、見たのいつぶりだっけかな。
きっと、隣の最もそんなことを思ってると思う。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…