「ねぇ、君一人?」



ほら案の定。


これが嫌いだから、男は嫌なのよ。



ヤルことしか頭になくて、女の子の気持ちなんか見えてない。


踏みにじって踏みにじって、すべてを奪ったうえで妖艶に微笑む。



早くいなくなってよ。


あたしの前から消えて。



「人を待ってるのよ」


「でも来ないじゃん。諦めて俺と遊ぼうよ」



しつこい。


気持ち悪い。




「助けて、天使さん……!」