「んー、ここのテーマパークとか行ってみたいんだけど、付き合ってるわけじゃないしなー」
「じゃあ買い物は?」
「それはアヤと約束あるでしょ」
でもさっきも言った通り、あたしは恋愛経験が豊富な方ではない。
だからお礼に遊びに、なんて言ってもどこに誘えば良いのかも解らないのだ。
てかそもそもケー番知らないし((;゚Д゚)。
「え?そこからかよ……」
アヤが呆れながらあたしに笑いかける。
「ねぇ、アリス」
「ん?」
雑誌のデート特集ページに付箋を貼っていくあたしに、アヤは爆弾を落として。
「もっとアピらなきゃ、伝わるものも伝わらねぇよ。アリスはそいつに本気なんだろ?」
