結局俺の部屋で寝ることになった美珠。


何故か警戒心もなく、俺の胸にもたれるようにして頭を預ける美珠。


やべぇ、マジもたねぇ。


姉貴ちゃんとヘッドフォンしてろよ?


部下たちは……良いや、羨ましさに悶えてろ。


そんなことを思いながら美珠をゆっくり押し倒す。


美珠自身、何されるか解ったのか、真っ赤な顔を俺から反らそうとする。


「美珠」


優しく名を呼んでやれば観念したように顔を向ける美珠。


その真っ赤で、少し潤んだ瞳で俺を見つめた美珠は。



「優しく……してくださいまし、殿」


時代がかった口調で、そう告げた。