「もう暗い。今宵は泊まって行くと良い」 「ですがご迷惑では???」 「我が家の事情で迷惑をかけたのじゃ。こちらが借りを返さねば。な?」 可愛らしく笑う姉貴にやられたのか、美珠の2回目のお泊まり会が実現した。 「美珠は我が愚弟と寝るか?」 からかいを含んだ姉貴のセリフに、美珠は顔を真っ赤にして否定の声をあげた。 「龍矢は愚かではありませんわ。とても立派なアレをお持ちです!」 「え?」 あの姉貴が聞き返した、だと?! てか自分の失言に何で気づかないんだ美珠は……。