~龍矢side~
『龍矢の女じゃないならさ、俺の女にならねぇか、有栖川美珠?』
『え?』
『高校の時からずっと好きだったんだ。なぁ、答えてくれよ、アリス』
アヤを保護した愛人に聞いた場所にやってきたら、俺の大事な美珠が告られていた。
は?
俺は誘拐って聞いたんだけど?
「ちょっとやめなさいよ。どこ触ってるの!」
美珠の怒声が響く。
「あたしに手を出したら龍矢が黙っていないわよ?」
なぁ、美珠。
俺はお前に手を出しても良いのか?
ずっと悩んでいたんだ。
そんなやつじゃなくて、俺に。
お前の全てをくれないか?
