中学一年生になって早1ヶ月。班替えが行われ、たまたまそこで一緒になった隣人『坂巻 優太』。違う学校から来た特になんとも思ってない相手。先ほど名前がわかったほどだ。そこで、私はある提案をする。


 「あのさ、せっかくだからさぁ・・・。アダ名・・・付けない?」


 「あー、いいねぇ。賛成!」

 
 「実はさー、もう決めてあんだよねー。まず、君!」


 そうしてビシッと坂巻 優太を指差した。

  「坂巻 優太!・・・・んー、君はね、マダガスカル島のワオキツネザルに似てるから・・・マダくん!」


 「あー、確かに。言われてみれば。」

 
 「え、俺・・・わ、ワオ・・・?」



 ブツブツと何かを呟いているアイツを横目に私は別の相手のアダ名を考え始めた。
そして私は「ふっ・・・ふふはっ」と一人でに笑った。