俺等は近くの公園に向かった。 俺はとりあえずタバコを二本出して 一本モッチィに渡した。 自分のに火を付けてモッチィにライターを貸した。 モッチィはあの空気を黒く染めたいかのように、 口から煙を吐いた。 落とした灰と共に透明な雫が落ちた。 下を向いててよく見えないが 泣いてるんだろう。 俺はお前にかけてやる言葉が見つからなくて 無言で頭を撫でた。 この間、お前は望月の相談をただ頷いて聞いてやったんだろ? 今度は俺が、お前の相談を聞いてやるから。 俺の視界が歪み始めた。 .