病院から大輔がメテオに戻ってきたのは、閉店時間を過ぎた後だった。 大輔が来たことに気付かず、三人は無言のまま店内の掃除をしていた。 感じ取れる雰囲気は重苦しい。 三人共、この状況にどう応じていいのか、戸惑っている。 それが大輔にもわかった。 百合がメテオに来たことで、全てが想定外の展開になった。 それはここにいる四人それぞれにとっても同じだろう。 それでも明日からの、この店のことをしっかりと考えてなくてはならない。