「妊娠中の静さんに対して配慮が足りなかったのは、俺です。ヤスさんに頼まれていたのに」 恭司も頭を下げていた。 「大丈夫、大丈夫。気にされたら私のほうが申し訳なくなっちゃうからやめて。無償で手伝ってもらっているのに」 「でも、本当に赤ちゃんが大丈夫で良かったです。本当に――もしものことがあったら、どうしようって不安で仕方なかったから――」