「大輔さんて、いくら食べても太らない嫌味な体質ね」 「――その言葉、もう聞き慣れたよ」 「そうよね。でも、恭は高校のときに比べて体重が増えたって気にしていたから、この肉じゃがはね、砂糖とみりんの代わりにはちみつを使って、カロリーを抑えてみたんだよ」 「はちみつ? へえ、言われなきゃわかんなかったな」 「美味しいでしょ?」 「ああ」