仕事中に恭司の携帯電話が鳴った。

画面を見ると静からメールが届いていた。

メールを送ってくるなんて珍しいな、と恭司は思った。

静は用がある時、メールじゃなく電話を掛けてくる人だった。

倉庫から出て、トラックの運転手に指示をした後、同行する社員に書類を渡し、恭司はメールを読みながら社内に戻った。