「構いません。自分の描いたものが形となってくれるなら、喜んで。ただ、気に入ってもらえるものが描けるかが心配です」 「絵の上手さは俺が保障しますよ。描いてくれた似顔絵、俺の彼女が部屋に飾っているくらいだし」 満面の笑みで、大輔の顔と河原の顔を見る後輩に、「なんだよ、ノロケ言っちゃって」と大輔が返し、三人で笑った。