「窓を開けたら、とても良い風が入ってきて、心地好かったから外に出て風にあたっていたの。ちょうど新聞配達の子が来たから、少しおしゃべりしてたの」

「へえ。新聞配達の子って、学生?」

「うん。高校三年生だって」

「もしかして男?」


恭司は少し顔を顰めて見せた。

綾は笑いながら「そう男の子」と言った。