夜明けの紅茶を飲んだ火曜日の午前中のうちに、恭司は毎週月曜日に自分の休みが取れるように休日変更の手続きを社長である父親に申し出た。

それまでもローテーションで月曜日が休日になることが多かったのに、わざわざ月曜日を指定してきた息子の行動に、社長は笑みを浮かべ、「まあ頑張れよ」と肩を叩いた。




「綾と一緒に会いに行きたい人がいるんだ」


恭司は綾の正面に座って紅茶を飲みながら、綾を見つめた。