居眠りをしていて、チャイムが鳴って、玄関を開けてみたら百合が居て――。
今、俺の腕の中に百合がいて、俺の胸に顔を押しつけている。
百合が抱きついてくることなんて初めてで、大抵のことに動じなかった大輔の心であったが、この時ばかりは動揺していた。
恭司に決定的なことを言われたのだろうか。
大輔は恭司と綾を引き合わせたいと行動してきたことに、少しの罪悪感を覚えた。
でも、自分が動かなくても、あの二人再会したはずだ。
互いにそういう引きを持っているんだと大輔は感じていた。
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