「笑われるかもしれないけれど、俺、こんな風に綾とまた会える日を待っていたんだと思うよ」

「恭――」

「そしたらさ、本当に会えたからびっくりだ。しかも前よりすごく近いところで生活していて。髪を切った綾は前より幼くなったし、俺は社会人になっておっさん化してきているから、二人はお似合いの二人になれる予感がする」

「無茶苦茶。こじつけたような話ね」


綾は思わず笑った。


「え、そうなの? そう思っているの、俺だけ?」