「青空はありがたい。ありがたいと心から感じるようになったのは最近だけどな」 「そうなの?」 「そりゃあ、今までだって晴れて良かったって思うことは数え切れないほどあった。でも、ガキの頃はともかく、大人になってからは便利上でのことが多かったような気がするな。ここに来てからは、青空を見ると心が癒されるよ」 「そっか」 「まぁ、今までの生活が昼夜逆転の不健康なものだったからな」 圭吾は苦笑いをする。 恭司も微笑んでその言葉を聞いた。