「なんていうか、想像力を刺激されたイラストがあって。だから、集中して仕上げたいなと思ってさ」


先ほどまでとは違って、言葉が出てくる大輔を見て、百合はまた訊いてみた。


「イラスト? どんなの?」

「綾さんがCDのジャケット用に描いてきた中の――」


そこまで言って、大輔は言葉を止めた。

しまった、と口を噤む。