「すいません、大輔さん、頼んでいいですか?」 「え? ああ、百合か。わかった。ヤス、俺が送っていくから」 「そうか、じゃあ、宜しくな」 そのやりとりを見て、百合の表情が一変した。 恭司が送ってくれないこともショックだったが、恭司と大輔が一度も自分を見ずにいることに気付いたのだった。 二人にとって、百合を送っていくことは、メテオの仕事の中の一つにしか認識していないようなやりとりをされたことに、百合の先ほどまでの明るい気持ちはかき消された。