紙を良く見てみると、どの曜日にも上野と書かれてあり、そのうちの月曜日だけ横線を引かれていた。

大輔の名前は水曜日を除いた日の全てに書かれている。

綾の名前はまだどこにも書かれていなかった。


「ヤスさんは? いつ休みがいいっすか?」

「俺は、オーナー代行だから毎日来る予定。あくまでも予定。まぁ、毎日来るって言ってもオーナー代行だから働くんじゃなく、様子を見に来るだけだけどな」


腕を組んで偉そうに、悪戯っ子のような表情を見せ、康則が笑った。

いかにも康則らしい。

恭司は自分の名前を月曜日と金曜日と土曜日に書き、一度手を止めた。

水曜日は上野百合の名前だけになってしまうことに気付き、水曜日にも自分の名前を書く。