店長が遅い午後の休憩を取ろうと、休憩室に入っていく姿を追い、百合は申し訳なさそうに店長を見つめた。


「急に実家の仕事を手伝わなくちゃいけなくなってしまって、急で申し訳ないのですが、今日付けで辞めさせてもらいます」


驚きを隠せない表情はしていても、店長は百合の嘘を見抜いているかのように溜め息を吐いた。