MEMORY-君と過ごした夏-






だから私は、綺麗事には一切耳を傾けない人間だ。


それなのに、コイツの言葉は、なぜか―――




心に、届く。




なんでだろう?





空を見上げた。


雲一つない、青空が広がっていた。



ああ、このまま空に溶け込みたい―――




そう思った途端、一つの結論に至って、ふふ、と私らしくもない素直な笑みをこぼした。





榎本 蒼太


そうだ、コイツの目は―――





この空と、そっくりだ。