「だから俺はさ、君とも友達になりたいの
他でもない君と
あ、悪い、勘違いすんなよ!
別に俺、君のこと否定してるわけじゃないから!
完全に俺の趣味というか思想というか…
だから、気にすんなよ、な?」
相変わらず目をキラキラさせて言う榎本。
それを見ながら「なんでだろう?」と心の中で呟いた。
私は綺麗事が嫌いだ。
所詮綺麗事なんて、人間が秩序を守るために作り出した勝手な妄想。
それをみんな必死に守ろうとしてる。
私が人付き合いが嫌いな理由は、単にめんどくさいのと、もう一つ、そんな奴らと関わりたくないから、ってのもある。
だからってヤンキーとか不良とかが良いとは言わないけどね。
結局私も…同じなのかな。
また自嘲気味な微笑みを浮かべると、榎本は無邪気に笑ったまま首をかしげた。



