MEMORY-君と過ごした夏-






「だから俺はさ、君とも友達になりたいの

他でもない君と


あ、悪い、勘違いすんなよ!

別に俺、君のこと否定してるわけじゃないから!

完全に俺の趣味というか思想というか…

だから、気にすんなよ、な?」


相変わらず目をキラキラさせて言う榎本。


それを見ながら「なんでだろう?」と心の中で呟いた。


私は綺麗事が嫌いだ。

所詮綺麗事なんて、人間が秩序を守るために作り出した勝手な妄想。

それをみんな必死に守ろうとしてる。


私が人付き合いが嫌いな理由は、単にめんどくさいのと、もう一つ、そんな奴らと関わりたくないから、ってのもある。


だからってヤンキーとか不良とかが良いとは言わないけどね。



結局私も…同じなのかな。



また自嘲気味な微笑みを浮かべると、榎本は無邪気に笑ったまま首をかしげた。