MEMORY-君と過ごした夏-






「だから私、友達なんて作りたくないんだってば…」


私がため息まじりに答えると、榎本はにっこり笑った。


「俺は、そんな榊さんと友達になりたいんだよ

別に君の人付き合いの悪さを直そうとか、そんなこと考えてないよ?

ただ俺が、君またいなかっけぇ人とお友達になりたいだけ」


…よく、わかんない。

なのに、妙に真剣に言うもんだから、思わず目を背けてしまった。


「で、どう?友達、なってくれる?」

「…嫌よ」

「えーなんで」

「だから、私人付き合いは嫌いだって!」


第一、友達第一号が男とか…ありえないから。

優也は幼なじみだからまだ別だけど…