「ありがとう」 満面の笑顔でシロは笑った。 ああ…ダメだな… やっぱり蒼太と…重なっちゃうよ… 「…ねえ、願いとか、どういうことなの?」 自分の意識を逸らそうと、気になっていたことを声に出した。 願い… さっきもシロは、蒼太にそっくりのこの姿は、私の願いだと言った。 どういう意味なんだろう… 「言ったでしょ?恩返しがしたいんだ、って… 君の願いを3つだけ叶えてあげる」 私の願い…… 「…本当に?」 「本当に」 まるでおとぎ話みたいな話だ。 願いを、3つだけ……