MEMORY-君と過ごした夏-






「でも…納得はできない。

アンタが幽霊だなんて…」


それに…

願いとか、恩返しとか。

私が何をしたっていうの?

この人は…誰なの?



「…僕が何だったのか、知りたい?」


また、私の心を読んだかのように。

シロは、今までに見たことがないような妖しい微笑みを浮かべていた。

それを見て、少し…


ぞくり、とした。


「…教えてよ、アンタが…誰で…何だったのか」