MEMORY-君と過ごした夏-






シロに、会わなくちゃ。


会って、ありがとうって。




…それに…






この気持ちを、伝えなきゃ。








―――♪~♪~♪~


軽快な音楽。


私のケータイが、鳴っていた。


表示されているのは『公衆電話』の文字…



間違い電話かな…?


「…はい、もしもし」


耳にケータイを当てる。



そこから聞こえてきたのは、予想だにしなかった声だった。