MEMORY-君と過ごした夏-






「お母さん、ごちそうさま!出かけてくる!」

「行ってらっしゃい!」



空は、今日も真っ青で。


思い切り空気を吸い込んで、歩き出した。




…あれ?



「…シロ?」


いつものところに、シロがいない。



…今朝の夢…



「…まさか、ね」


シロにだって用事があるかもしれないじゃない。


そう一人で納得して、また歩き出した。